ご挨拶(2009-2010年度会長 藤井十郎)

この数年間わが国の景気動向は「いざなぎ景気」を凌ぐものと言われていたが、私達末端で事業活動している身にとっては殆どその恩恵に浴することなく、この度の世界的な大不況に遭遇して仕舞った。それ故地方のロータリークラブでは景気の長期低迷する中で会員増強はおろか会員の減少が頭痛の種となっている。そういう中での会長職に大変戸惑いを感じ乍この一年間どの様な会務運営の舵取りをして行くか模索しつつ手探りでやって行く事になるだろうと思っている。
今年度のRI会長のテーマ「ロータリーの未来はあなたの手の中に」となっています。ロータリーは百年有余の歴史を有していますが、次の世代へロータリークラブの存続を引き継いで行く為には、私達現役世代は大変なエネルギーを費消して行かなければならない。それは取りもなおさず会員増強を確実に果たしてゆくことに尽きるわけです。併しこの事はロータリー活動の中で最も困難な課題の一つでもあるわけです。まして現在のような経済環境の中で、会員増強を積み重ねることは至難のきわみであります。
ロータリーへの入会勧誘に当たっては入会候補者に、ロータリーについての社会的な評価を含めて多くの利点を類々お話しするわけですが、大変な労力を要している。
私は逆に入会候補者が、その地域のロータリークラブを見聞する際に、ロータリーが会員相互の自己研鑽の場であることを認知し、自ら入会の意思を持てるような組織であらねばと思っているし、これは理想論ではなく本来そうあるべきがロータリーの姿だと思っている。
「親の背中を見て子は育つ」・・・・私達ロータリアンも企業においては勿論、社会活動に於いてもロータリーが本来あるべき姿に近づく様日々努力して行く事が必要と思う。急がば回れの例えどおりそれが会員増強を容易にする近道だと思う。そういうロータリアンに私はなりたい。
2009-2010年度会長 藤井十郎
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